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魚屋で久しぶりの時間を過ごしたあと、ぼくたちはサンタ・カテリーナ市場へ向かう。バルセロナマダムこと陽子さんと落ち合い、散歩がてら彼女の台所である市場をぶらつく。ぼくは料理をするのは好きだけど、暮らしていたときには市場にまで出かけていって食材を入手することは稀だったから(アシャンプラにはあまりよい市場がないから、食材は個別の専門店に頼ることになる。もちろん、旧市街に立ち寄った帰りにボケリアの市場で買い物をすることはたまにあったけど)、なかなか新鮮な気分になる。
そしてバルでビール。そのへんのなんてことのないバルで飲むビールもなかなかだけど、ぼくは喧噪のただ中にある市場内のバルで飲むビールも大好きだ。新鮮な魚の匂いが漂ってきたりしてね。とにかく今日は休暇の気分満点で、至福である。マダムはカバのグラスを傾けながら、昼間から飲むなんて久しぶりだわ、とマダム的なセリフ。 (思い出しながら書いてますが、やっぱりけっこう忘れてるね~) #
by quaderns-bcn
| 2006-12-27 13:28
| バルセロナ!
魚屋へ行く。
狭い街路から魚屋が開店しているのを確認すると、思わず駆け出したくなる衝動に駆られた。しっとりとした深い緑色のドアを押して中へ入ると、ペペとホセマリアが「おー!来たか!」と言って手を差し出す。「そろそろ来ることだろうと思ってたんだよ」とペペ。ぼくたちがBCNに来ることは、三好夫妻から聞いていた模様。つい先日帰国したベトシくんから、ペペが腕に怪我をしたせいで最近あまり顔を見ないと聞いていたものだから、もしかすると今回彼と会えないかと思っていただけに、変わらず元気なペペを見てこちらまで嬉しくなる。 魚屋はだいたい11時前には営業していて、ぼくたちが入ったのは10:30くらいだったのだけれど、少し早すぎたのかまだ魚は準備中だった。でもその間を使って大いに会話を楽しむ。ぼくは夜の大賑わいの魚屋も好きだけど、午前中のゆったりした魚屋が特に好きだ。幸せという名の雲の上にでもいる気分になる。そうこうしているうちに香ばしい匂いが漂い、魚が揚がる。 今日は、味は鱚に似たマイレという白身魚。これに特製のアンチョビが載ったトマトのサラダ。何気ない会話が、どういうわけか楽しく、そして心の底からほっとする感情が湧き出てくる。あまりに気持ちよくて、ぼくの表情はすっかり弛緩してしまった。そのときにかっぱこが撮った写真を見ると、まさに我が世の春といった、恍惚としたじつによい表情をしている。とても東京の日常生活では出せない表情だ。 合計1時間ちょっとはいただろうか。もう明日に帰っても大丈夫などという、倒錯的な満足感を得ながら、外へ出た。年末のお昼前、旧市街の街路は、まだまだ活動が始まったばかりで、道行く人も少ない。そしてぼくは、魚のうまみとワインの後味を口内に含んだまま、洗剤と下水とゴミの匂いがまざった石畳を歩く。 #
by quaderns-bcn
| 2006-12-27 12:25
| バルセロナ!
さっそく魚屋へ行こうと意気込んでいたのだが、26日はカタルーニャの休日だった。3年住んだのに、結局いつが休日なのかちゃんと把握しないままだったのは、ぼくが学生の身分だったためか、あるいは毎年クリスマス直後はへたばっていて休みかどうかを覚えていなかったからだろう。まあ、こちらのクリスマスといったら日本の正月みたいなものだし、休みが多いのは当然か。
今日は三好夫妻が食事に招いてくれる。ぼくたちはトランクに詰め込んだ日本からのお土産と、ビールを半ダース、かっぱこ用のジュースを手に、三好邸へ。朝11:00集合で、うだうだと一日中。こういうのはとても楽しい。陽子さん手作りの料理が食卓に並ぶ。スペアリブのコーラ煮、イカスミのパエーリャ、エビとチーズの春巻き。お土産で持って行ったいかくんと使った、ズッキーニとセロリのおつまみ。早めに開始したこともあって、すっかり酔っぱらっても外がまだ明るい。外が明るいのはとても気分がよい。日が暮れてから、気分転換に近くのバルへ出かけ、そこで再びビール。何を話したか覚えていないほど、いろんなことを話した。こういうことができる、気の置けない夫婦というのは、少なくともぼくたちにとっては大変貴重で、改めて魚屋で出会った偶然がありがたく思えてくる。といってもまあ、いつものようにヨーコ節が炸裂したのですが。 #
by quaderns-bcn
| 2006-12-26 23:29
| バルセロナ!
今回はオーストリア航空で。初めてだったけど、よくも悪くもない、ごく普通の航空会社。アリタリアと比べれば、たいていの飛行機は快適ということになる。ウィーンで乗り換える。去年の年始のフライトとは違って、体調は問題なかったし、直前の仕事を一気にやっつけた開放感もあって、機内ではビールを堪能する。かっぱこは機内でほとんど眠りこけていた。
もちろん、これまでのようにロカフォルトのピソに戻れるわけではない。友達の家に泊めてもらうことも考えたのだが、こちらは二人いるし、時期的にも迷惑だろうなあと思ったので(少なくともぼくの友人で二人を泊めてあげられるスペースのあるピソに住んでいる人はほとんどいない。そう考えると、4~5人なら問題なかったロカフォルトのピソは大きかった)、宿はポブレノウにとる。いまさらアシャンプラや旧市街に泊まることもなかろうという気持ちもあったからだ。どうせなら、滞在したことのない地区がいい。 というわけで、タクシーでポブレノウへ。じつは宿の住所を控えてこなかったので、記憶を頼りに運転手と宿を探す。親切な運転手だった。アシャンプラに住んでいたときは、空港から家までタクシーで15ユーロ程度だったけど、今回は距離感が分からなかったから、いったい何ユーロかかるのだろうと気を揉んだものの、ロンダ・リトラルをすっ飛ばしたため、結局22ユーロ程度で済んだ。 宿に到着したのは日付が代わる30分ほど前で、一刻も早く外の空気を吸い込みたかったぼくは、多くの店が閉まっているせいで薄暗いランブラ・デ・ポブレノウに出る。22@への視察旅行などの際にたまに使ったバルがまだ空いていて、そこでオリーブを一皿、かっぱこはコカコーラ、ぼくはビールを3本とる。25日はクリスマスの夜で、ひととおり食事を終えたらしい地元の家族連れなどで大賑わいだった。なんだかんだで、4年連続のスペインのクリスマスである。 スペイン語の響きと喧噪とタバコの匂いと洗剤の匂い、テレビから流れ出るダンスのリズム。オリーブは自家製ではなくおそらく缶詰で、味も香りもいまいちだったけど、ああスペインに戻ってきたなあと強く実感。じんわりと幸せ感と眠気がぼくを襲い、3本目のビールは最後まで飲みきれなかった。ほっとしてバルを出て、宿に戻る。 *** 宿はランブラ・デ・ポブレノウを海際に下ったところにあるオスタルで、ここは2年前におかべさんが宿泊したことがあって、その際に訪れて好印象を持ったのだ。建造物は古いが内装はじつにきれいにリノベートされており、あたかもデザイン・ホテルのようだった。これで2人で一泊65ユーロ。立地を考えると安くはないけど、べつに地理に不案内なわけではないし、都心に泊まって100ユーロを出すことを考えれば、悪くない値段だ。しかも、このオスタルにはたっぷりのカフェ・コン・レチェとバゲットの朝食がつく。まあ朝食は要らないといえば要らないけれど、昔ながらの食堂でのんびりするのも悪くない。3ヶ月前に帰国したのがウソのように、生活感が連続している不思議な感覚に陥る。宿主のメルセーさんは笑顔がとても柔和な女性で、見る限りひとりで宿を切り盛りしている。英語もフランス語も堪能な、見るからに知的なカタラン女性だ。やんちゃな雄猫のフアニートが食堂を出たり入ったりする。 #
by quaderns-bcn
| 2006-12-25 23:22
| バルセロナ!
4ヶ月ぶりにひっそりと日記を更新。
前回の記事を書いたあたりから状況が激変し、9月の半ばに急遽完全帰国することになりましてね。そうでなければ、いつものようにBCNでブログをつけながら論文を書く日常に戻っていただろうし、年末には東欧あたりを旅行している予定だったのだ。話が決まったのは本当に急だったので、博士論文のトリブナルが終わってすぐさまBCNに戻り(ぎりぎりで確保したせいもあって、目の玉が飛び出るほどチケットが高かった)、しかるべき人に挨拶を済ませ、溜まりに溜まった荷物を整理し、ロカフォルトのピソを引き払った。 それから3ヶ月。日常生活の中から、ブログをつけるという行為がいったん外れてしまうと、これを復活させるのは至難の業でした。書こうと思えば書けたのだけれど、このブログに東京の日常が入り込んでくるのは何となくしっくりこなかったから、どうも筆が(?)進まなかった。第一、東京に居ながら自分が楽しくブログをつけ続けるのはなかなか難しい。ちょっと話がリアルになりすぎるしね。 年末年始を利用して、懲りずにBCNに舞い戻ってきております。チケットが高い上に混み合っているこの時期に、まさか自分が旅行者の一人になろうとは夢にも思わなかったのですが、やはり仕事を始めてしまうと、なかなか旅に出るだけのまとまった時間を取ることは難しいわけで…。とか言いつつ、ちゃっかり10日間も休みを確保。研究も兼ねて。 というわけで、BCNブログ、ちょっとの間だけ復活です。 #
by quaderns-bcn
| 2006-12-24 23:19
| バルセロナ!
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