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切ない話をします。
FS教授との研究相談会は厳しさを教えられて冷や汗をかくときもありますが、じつを言うと何よりの楽しみだったりします。研究課程に入ってからは(軽く)引き篭もり状態で人と接していないですし、そもそもぼくの研究テーマを深く話せるのが今のところ彼しかいないというのもあります。行く前はたいてい気分が重いのですが、終わったあとはうまい具合にやる気を引き出され気分が昂揚していることが少なくありません。そんで興奮を落ち着けるために5階の自販機でコカコーラを買って、窓から見えるディアゴナルの様子をぼんやりと眺めながら、ぐびぐびと飲む(手は腰に)。これですがな。これがささやかな幸せなのだ(手は腰に)。 昨日も充実した気分とともに自販機に1ユーロを入れたら反応なし、英語で言うところの反応ナッシング。寝不足だったぼくは「ん?ジュースって1ユーロ以上もしたっけ?」と寝ぼけたことを考え、さらにもう1ユーロを投入。ナッシング。反応ナッシング。はい吸い取られたー。怒って自販機に体当たりしてみたけど、びくともしない。むしろ俺の肩がやられた。あやふやな笑顔を浮かべてみてもまわりには誰もいないし、文句を言うにもどこに行けばいいのかトンと思いつかない。何よりも眠さが頂点に達していて、もういいやと諦めてしまった。損したのは、束の間のささやかな幸福時間と2ユーロ。2ユーロといえば魚屋セットに相当する額です。巨大損失です。 ハイ!切ない話でしたー。
by quaderns-bcn
| 2005-11-09 21:57
| 大学院
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