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ポストを開けたら、見覚えのある筆跡の封筒が届いていた。アサコからの写真だ!彼女は写真が趣味で(スクールに通っている)、BCNにもカメラと大量のフィルムを持参していました。ぼくは彼女の写真が持っているどこか懐かしい匂いが好きで、いつかBCNを背景に撮ってもらいたいと思っていました。その意味でも、彼女の来訪は楽しみだったわけです。心地よい重みの封筒を片手に、ぼくは矢も盾もたまらず部屋にあがるエレベーターの中で封を切る。
いい写真が多くて、ひとりでニコニコしてしまいました。彼女が写真を撮ると、いつもは(単に)乱雑なリビングが一端の学者の研究室のように見えたし、普段とくに何も感じずに通り過ぎている薄暗い共用廊下があたかも重要建造物の内部のように見えました。雨のグエル公園でどういうわけか満面の笑みを浮かべるぼくの写真もあったのですが、これに限っては特に格好よく見えた、というようなことはありませんでした。被写体が悪い。 写真は不思議です。日常生活の舞台なんて本当に嫌になるほど見慣れているのに、写真として提示されると意外に新鮮な驚きを伝えてくれることがあるからです。ぼくたちの日常がやたら格好よく切り取られていて、何となくこそばゆい気持ちになりました。いまを生きているぼくの写真なのに、どこか昔を思い出させる雰囲気が、彼女の写真にはある。どの写真も絵葉書として売れそうなくらい素晴らしかったのだけど、ベストショットは何と言っても魚屋の風景。映画のワンシーンかと思いました。エミリオが渋すぎる。カサブランカのハンフリー・ボガードみたいだ。 人も町並みもすごく自然な表情を見せていて、ぼくは一発でアサコ写真のファンになった。
by quaderns-bcn
| 2005-11-23 23:42
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