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スペインやフランス、イタリアなどの欧州大陸の国は、修士課程が公式に認められた課程ではなく、別枠です。どういうことかというと、修士課程を経なくても博士課程に進める、正規の体系から独立した課程。ぼくは最初このシステムがよく理解できませんでした。
個人的な話ですが、ぼくは学部時代は全然勉強しませんでしたが修士はけっこう頑張りました。自分で言うなっつー話ですが。だから修士の成績とか論文はぼくにとっては入学段階の大きなアピールポイントだったわけです。というか、学部のときの成績が悪すぎでそれは絶対出したくなかっただけなんですけどね。 まあ、結局両方出したんですけど、博士課程の事務員が書類をチェックしながらあっさり修士号の証明書と成績を返してくるんです。え?いらないの?遠慮するなって!!もらっとけって!!と思ったんだけど、一応理由を聞きました。すると答えは、「スペインでは修士は正規の過程じゃないから」。パードゥン? アピールしたいぼくとしては食い下がりました。日本では博士に進学するのに修士を経由するのは必須で、こちらの博士課程の最初の2年間に相当するんだ、と。むしろ単位変換してくれよ、と。学部のときの成績が成績だけに、こちらも必死です。ええ、悪い成績はとるもんじゃないです。こういうときに苦労します。 結局無駄な書類はいらん!ということでぼくのてもとには修士の成績証明書が2通残りました。むなしかったです。ぼくの修士の2年間が、手続き上はほとんど意味のないことになったのだから。 つまり、どういうことだったかというと、重要なのは大学卒業の結果として得た「資格」なんです。こちらでは修士号は資格を与えるものではなく、個人的な興味関心を深める、あくまで「特別コース」に付随するもの。したがって、入学の判定には学部の書類が必要である、とのこと。 この出来事をきっかけに、ぼくはこちらの教育システムに興味を持ち始めました。 ああ懐かしの2003年9月。
by quaderns-bcn
| 2005-02-08 23:50
| 大学院
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