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個人的には久々の良いニュース。スペイン政府から奨学金をもう1年頂けることになりました。ありがたやー。必ずや将来両国の架け橋となってみせましょう。
言い過ぎた。 2年目の更新分はde carácter improrrogable(延長不可)とのことだったのですが、どういうわけか今年も更新手続きのお知らせが来ていたので、こりゃとりあえず申請だけでもしとくべ、と。スペインのいい加減さもたまにはありがたい結果を生むこともある。これでベカリオ3年目となり、心置きなくもう1年研究に専念できることになるわけですが、まさか日本で博士課程にいたときよりも長い時間をこちらで過ごすことになるとは考えても見ませんでした。 「なぜスペインなんですか?」と尋ねられることがしばしばありますが、いまだにはっきり答えられません。それまでにぼくとスペインに何らかの接点があったかと言えば首を捻らざるを得ない。第二外国語はフランス語だったし、当時付き合っていた彼女がスペイン人でさ、彼女を追いかけて来たんだよ、なんてこともありませんでした。単純な理由で、初めて欧州を一人旅でまわったときに、スペインに興味を抱いたのがそもそものスタート。旧市街の歴史的な雰囲気とその周辺の醜悪な住宅地の風景になんとも言い難い魅力を感じてしまったのです。ひねくれた興味の持ち方でした。いわゆる憧れに似た感情はもっていなかった。 たぶん別にスペインでなくともよかったのだと思う。イタリアでもポルトガルでもよかったんだろう。だからかどうか分からないけれど、ぼくはスペインに対して情熱的なまでの愛情は持ち合わせていない。言うまでもなく日本の方が好きである。こちらに住みたいとも働きたいとも思わない。BCNの空気は解放的で大好きだけれど、それはある種周囲から放置されている、相手にされていないからこその楽チンさなんですね。責任のない楽さというか。これは本当に清々しい。自由になった感覚が確かにある。病み付きになる。でも危うい。危うい楽さだ。 まあ、でも、スペインという単語はぼくの人生を規定しつつある。奇妙なものです。
by quaderns-bcn
| 2005-07-22 15:32
| 大学院
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