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車でスペイン中を巡るというのは、ぼくがずっと抱いている夢のひとつです。とはいえ、ぼくはペーパーどころか免許そのものをもっていないお坊ちゃまですので、それは適わぬ夢だと思っていました。で、先週まで遊びに来ていたちゃり。彼は運転好き。外国で一度運転してみたいと思っていた。という2人の意図が合致して、カダケスまでドライブ旅行と相成りました。これが先週の月曜日の話。
問題はレンタカーのほぼすべてがマニュアル車だったこと。ぼくは車を運転しないので、オートマとマニュアルの違いは、「WindowsとMacの違いでしょ?」程度にしか理解していなかったのですが、ちゃりに言わせるとまったく別物みたいですね。レンタカーの置き場はサンツ駅の屋上だったのですが、そこで30分くらい練習させてもらう。管理人のおじさんがいて、彼が親切に教えてくれる。「オイ、こいつら正気か。この程度の技術でカダケスまで行く気か」といった表情を随所で浮かべながら。それでも優しいコメントをたくさんくれる。はっきり言って、エンストしまくるあの惨状を日本のレンタカー会社の人が見たら車を貸すのを辞めると思う。それくらいのレベル。 出発寸前に気付く。「地図がない」。急いで駅構内の売店に行き、高速道路地図を買う。でもいざ開けてみると見づらいし順路がよく分からない。そこで再びおじさんに質問する。まずディアゴナルに出て、そのあとautopista Girona(A-7)へ乗ったら一本で行けるとのこと。まったく、準備不足も甚だしい。ちゃりはマニュアルに慣れてないし、ぼくは順路を把握してない。さすがに無事到着できるかどうか不安になる。まあ今日中にたどり着ければいいや、と開き直って出発。マニュアル車はどうやら坂道発進が難しいらしく、ディアゴナルに出るまでに2度ほどエンスト。少なからぬ注目を浴びる。すまん後続車。後部座席の彼女殿が謝り&愛想振りまき役に。 でも確かに高速に乗ってからは快適なドライブでした。バカ話とお気に入りの音楽と車道の風景と。ドライブの醍醐味です。ドライブは助手席に限ります。CD替え係りに限ります。フィゲーラスで出口を間違え危うくフランスへ抜けそうになったり(看板がフランス語になっててびびった)、フィゲラスのまちなかで6人乗りヤンキー車に煽られたり(悪そうだった)、信号で停車するたびに窓を開けて道行く人に順路を大声で聞いたりしつつ、何とかカダケスに到着したのはすでに日が沈む寸前だった。くねくねと曲がりくべる山道を抜け、視線の先に地中海と白い集落が飛び込んできたときには思わずみんなで歓声をあげる。この先の悲劇(喜劇)もまだ知らずに。
by quaderns-bcn
| 2005-08-29 23:12
| あせらない旅
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