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丸一日時間を費やしていることもあるので、いちおう会議の話をしよう。個人メモね。
まずは初日。個人的にはオリオル・ボイガスのセッション"El GATCPAC 75 años después"が目玉でした。まあ期待していたほどではなかったですが、楽しめました。ボイガス、今年でもう80歳ですよ。姿勢もピシッとしているし、声にも張りがあるし、独特のオーラがあるし、知識人かくありきという見本のようでした。民主化政権以降の都市計画に彼が果たした役割はあまりに大きくて、彼に触れずにはぼくの研究テーマは1頁たりとも進展しないくらいです。プランナーとしてだけではなく学者としての業績も見逃せません。彼の研究で明らかになった史実はかなり多いんじゃないかと思う。Arquitectura española de la Segunda República (1970)は様々な研究で引用されることの多い名著。Reconstrucció de Barcelona (1985)はぼくが修論をやっていたときのバイブル。 この人の話はエスプリが効きすぎていて、慣れないと真意を測りかねることも少なくないのですが、「GATCPAC以降、スペイン(の建築界)がモダンだったことは一度もない」にはニヤリとさせてもらいました。確かにあのような瞬間的な飛び出しこそがスペインの歴史を構成しているような気がする。「GATCPAC/GATEPACを知っているスペイン人がいったいどれくらいいるだろうか」という指摘はごもっとも。さすがにセルトは知られているけれど、トーレス・イ・クラベーは知られてないもんね。セルダすらそこそこ名前が浸透していることを考えると、不思議な気もします。 スペイン語がろくにできないときから著書を読んでいたのに加えて、2年前に彼とやったインタビューをもとに記事をひとつ書かせてもらった縁もあって、ぼくは勝手にかなりの親近感を彼に感じています。50歳も上のおじいちゃんに。ちなみにEmili Donatoというおじいちゃん建築家がいるのですが、この2人は仲が悪いことで有名。 それはそうと、ボイガスと一緒に壇上に上がっていたNuno Portasというポルト大学の教授がすごかった。まるで酔っ払って管を巻くオヤジみたいだった。発言するときどんだけ身を机に屈めるんだっつー話です。
by quaderns-bcn
| 2005-10-28 23:46
| 研究
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