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ひとり身の留学生には厳しくつらい時期がやってまいりました。そう、クリスマス。でも、しがない研究者の卵トリオであるところのKGくん・ベトシくん・ぼくにはキリスト様の誕生日(の前日)なんてどこ吹く風。しかし俺ら、友達少ねーのな。しくしく。原田宗典のエッセイで、もてない友人どもがクリスマス・イブに開いていた鍋大会か何かに、当時彼女がいた筆者が巻き込まれていく話がありましたが、そんな感じ。野太い声を揃えて「きーよしーこのよーるー」を熱唱してしまうような。
しかもぼくは前日までの無理がたたったのか、晩に缶ビールを4本程度飲んだだけなのに重度の二日酔いに見舞われまして、立ち上がることすらままならない状態。風邪を引いたのかもしれません。用心、用心。でも二日酔いで臥せったままのイブだけは避けるべしと、誰に対するでもない決意を胸に秘めたぼくは、重い体を引きずって魚屋に行ったのですが、これまた見事に閉店。普段から物静かな通りではあるけれど、もうびっくりするくらい物音がしない。Silent night~と口ずさんだら、ひゅるりーひゅるりーららーと海風が吹きすさんでいきました。 仕方ないから、待ち合わせてたKGくん&ベトシくんとバスに乗ってPoble Secの駅前まで行き中華をたらふく食べた。中華屋さんはほぼ中国人で満員でした。もう書いてても切なくなるような晩だな。まだ二日酔いが抜けてなかったぼくはビールの変わりにファンタ。どちらもクリスチャンじゃないのに、店員のおばちゃんに帰り際「フェリス・ナビダー」と笑顔で言われ、笑顔で返す野郎が3人。みんな絶対クリスチャンじゃないのに、この挨拶。渋い。 一応毎クリスマスごとに写真を撮って、「Navidad 2003」(カタラン家庭の夕食にお邪魔して暖かい夜を堪能)、「Navidad 2004」(思えばサンちゃんとはここで初めて会った)というフォルダに収めているのですが、この3年間のクリスマスの過ごし方の落ちっぷりがすごい。Navidad 2005フォルダをつくるべく、帰宅してから写真を数枚撮ってみたのですが、本当に冴えない。写ってるのはあくびをしているベトシくんとか、そんなの。
by quaderns-bcn
| 2005-12-24 23:22
| バルセロナ!
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