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「やー、久しぶりだな!何週間ぶり?2週間?3週間?」
「3週間かな」 「彼女が帰るっていうから、お前も一緒に帰ったのかと思ったよ」 という会話を交わしたのが、提出2日前のこと。この日は、足りない写真を撮るべく旧市街の危ない界隈を重点的に歩いて写真に収めるというなかなか勇気あるツアーを計画していたのです。Casc Anticの写真を撮ったあと、ゴチックのPati Llimonaとかそのあたりに移動したのですが、ふと気づけば魚屋は目と鼻の先。魚屋に行くなんてことはちっとも考えていなかったのですが、急遽昼食をとることにしたのでした。たった数週間遠ざかっただけなのに、覚えているもんだね。常連冥利に尽きます。これだから魚屋はやめられない。 そして金曜日、論文の提出後、もちろん魚屋に行く。偶然とはいえ、魚屋を知ることができたのが留学の最大の収穫じゃないだろうかと真剣に思うことがある。様々な感情を抱えて、ぼくは魚屋に立ち寄ってきた。うれしいときは、そのうれしさをじわじわと全身に染み渡らせながら。ちょっと落ち込んだときは、ぺぺやエミリオと軽口を叩きつつ、いつもより少しだけ多くお酒を飲んだり。店を出るときは決まってほのかに幸せな気分になっているのだ。魚の旨みを口の中にまだ感じながら、魚屋の賑わいを背に、旧市街の路地をのんびり歩く。これがぼくの幸せ。 ▲
by quaderns-bcn
| 2006-06-23 01:29
| きままな食卓
凄い丼をつくりました。簡単に言うと、卵焼きがのっかってる。それだけ。ロカフォルトが誇るなんちゃって料理上手のこの俺がだよ?西武池袋線のどこかの駅前あたりにありそうな無名の牛丼屋が出してそうな丼。もうね、見た目なんて酷いから。おかーちゃんに持たせてもらった弁当を開けてこれが出てきたら友達に見つからないようにトイレで早弁するしかない。自分の調理の落ちっぷりに愕然とした。い、いただきます…
う、うまーい!!! 食生活レベルががた落ちの予感。 ▲
by quaderns-bcn
| 2006-05-21 23:12
| きままな食卓
結局お昼はタコのピリ辛トマトソースパスタと自家製サラダでイタリアの風を感じてみました。シチリアが懐かしい。シラクーサはのんびりしていてよかった。
完全に家に引きこもって論文を書いていたので、明日は日曜でスーパーが閉まるというのに買い物に行き忘れるというじつに初歩的なミスを犯した。このままでは明日の食事がポテトチップスとコーラになってしまう!! ▲
by quaderns-bcn
| 2006-04-22 23:21
| きままな食卓
土曜の朝にイバン妻の旦那、イバンから電話がかかってきた。珍しいので少しぎょっとしたのだけど、何のことはない、ちょっとした翻訳のお願いでした。御礼にご馳走してくれるというので翌日のお昼に彼の地元Sant Quirze del Vallèsへ出向く。電車に乗って30分ばかり、ちょっとした遠足気分です。そしてどういうわけかイバンのお父さんと恋人(キューバ人)、イバンのお兄さんの奥さんの両親(お父さんはカディスの人、お母さんはカタラナ)とレストランで食事をすることになった。
連れて行ってもらったのはTerrasa近郊のマジアを改築したレストラン。マシアというのはカタルーニャ地方独特の農家建築のことで、少し郊外に出るとわらわらと遭遇することになります。現在はレストランや民宿になっていることが多く(観光資源に乏しい地方の自治体にとってはその活用は非常に重要)、たいていの場合とてもおいしい料理(特に肉料理)を提供してくれる。今回も例に漏れず非常に美味しかった。 テーブルに着くと、すでにFuet(カタルーニャ地方のサラミ)が置かれ、その横の器にはにんにく・トマトのセット。そしてみんなでCalçotsを堪能。カルソッツというのはポロネギを炭火で焼いただけの何てことはない料理だけど、これがじんわりとうまい。癖になる(ひそかに好物)。黒焦げの外側を剥いて、アーモンドのソースに浸し、上を向いて大口を開け、ネギを運んでいく。ソースがこぼれてもいいようにエプロンをしながら。手が炭で真っ黒になったけど、大満足でした。ビールを数杯、ワインも何本か空けたうえに食後にイバン父のパコさんに薦められるがままにコニャックもあおったものだから普通に酔っ払った。 夜は三好夫妻と魚屋で待ち合わせ、ジョアニックの韓国料理屋へ(伊東豊雄氏のお気に入りらしい)。一応仕事(?)の打ち合わせが名目だったんだけど、普通に夕食会でした。プルコギとかユッケとか、たらふく牛肉を食べる。じつはお昼が重かったせいで空腹感はまるでなかったのだけど、けっこう箸が進んだ。恐るべしアジア料理。お昼の2皿目も牛肉だったので、この一日だけで700gくらい消費した。さすがに翌日は胃が重くて仕方なかった。でも久しぶりに食い倒れの一日でした。 ▲
by quaderns-bcn
| 2006-04-09 03:04
| きままな食卓
よく行きつけの居酒屋とか作って、悦に入っている見苦しい人間っているじゃないですか。ぼくです。まんまぼくです。というノリでCOACで作業後に魚屋へ。やっほーぃ!今年30回目!忙しい割に快調に回数を積み重ねております!!
ふとちょうど1年前の日記を見返したら、ほぼ同じような行動形態で、自分のあまりの変わってなさぶりにむかついた。でも変化したこともある。いまは魚屋でビールを頼むことなんて稀だ。毎回赤ワイン。あと、一人で立ち寄る場合、メニューは言わずとも自動に出てくるようになった。大げさじゃなくて、ここ数か月、自分から注文したことがない。つまりぺぺと最初の挨拶を交わすとき、すでに彼の手には鰯(あるいは鯵)と赤ワインが携えられている。値段の内訳も把握しているので、自ら勘定を払ってとっとと出ていく。目も回るように忙しい夜には、とても相手が楽な客のはずだ。 ハイ!そういうわけでね!!見事なまでの常連気取りを発揮して、今日の日記は終了。 ▲
by quaderns-bcn
| 2006-03-29 20:21
| きままな食卓
サリアのTram Tramで、かっぱこ共々おかべさんに夕食をごちそうになる。彼女は80年代後半に磯崎アトリエにいたころSant Gervasiに住んでいたので、あの界隈の良いレストランをたくさん知っている。他にもいくつか教えてもらう。いつもながらおかべさんの情報クオリティの高さには驚くばかり。昔からおいしい料理を出してきたレストランをよくご存じなのです。
一時帰国の際はおかべ邸に伺ってごちそうになるのが定番だったのだけど、2月は互いの日程がうまく合わず会えずじまい。ちゃんと会うのは1年ぶりだったので、ぼくも久しぶりにゆっくりと話したかった。やはりゆったりと良い食事をとるには都心を少し離れる方がいい。それでもおかべさんに言わせると市内に絶賛できるレストランはないということになる。確かに郊外のマシアを改築したレストランには素朴で味わい深い料理を出すところが多いように思う。ぼくはその種のレストランは3度しか行ったことがないけどどれも大変おいしかったのを覚えている。もちろん車で連れて行ってもらったものばかりで、場所がどこかなんてまったく覚えていない。 アペルティボのムール貝と冷製トマトスープが美味。メインはやや味付けが濃かったけれど、素材の味がしっかり出ていて食べ応えがありました。雰囲気はとてもよい。奥にはパティオもあって、昼には屋外で食事をすることもできる。サービスもよかった。給仕は都心部の少しこじゃれたレストランみたいにメニューを客に投げつけるように渡したり、常に不機嫌だったりせず、心地よい気配りができるお店でした。レストランはやはりサービス料だなと思った。ちなみにおかべさん曰くTram Tramは「昔から特別おいしいというわけじゃないけど、悪くないよね」とのことでした。雰囲気はむしろよくなっていたとのこと。(やや)重い話から、バカみたいに軽い話までおかべトークを堪能した。 留学前、たまたま指導教授を通しておかべさんから連絡を頂いた縁で、その後もいくつか調査をご一緒させてもらったことは、ぼくにとって研究の幅を広げる意味で大変重要でした。彼女は物事の本質に一直線に降りていける人で、まあこの動体視力というか反射神経はもはやぼくには身に付いていないから純粋に感服してるんだけど、だからこそ彼女と会うことはぼくにとって大きな勉強なのです。普通の学者と会うのとは違う感覚がそこにはある。 ▲
by quaderns-bcn
| 2006-03-26 23:47
| きままな食卓
日曜はエレンに昼食に招かれる。しかし寝不足&やや二日酔いでフラフラ。地下鉄が大きく揺れるたびに仄かな吐き気が襲ってくる。やや遅刻して到着すると、すでにその他の友達は全員揃っていた。メキシコに調査のために帰っていたため会うのは約半年ぶりのテレ。それとマリアナ&ロマン。この二人はアルゼンチン人で、相当優秀な研究者。ロマンはとても実直な好青年。
ランチはエレンとテレが作ってくれた。いつものグアカモレ(シンプルな味付けで大好物)、モレ(甘いんだか辛いんだか分からない)、ソパ・デ・トルティージャ(コーンチップをトマトソースで似たもの。テレの味付けは辛めで二日酔いに効いた)。エレンはアレパスを手作り。二日酔いのときは経験的に言って「とにかく食べる」と意外にすっきりと治ることが多いのだけれど、今回も食べ終わるころには霧が晴れるように頭痛が引いていった。でもごはんが出てくるまでの雑談や食事の間はけっこう気分が悪く、ほぼ無言に近かった。マリアナと会うときは様々な理由によりぼくの元気がないときが多くよってだいぶん無口な人になっている気がする。 デザートが出てくるあたりでは何とか復活し、一番の盛り上がりを見せた「マルタ(丸太)とヌリアの物まね大会」に参加。もうね、テレとかほんと物まね上手だから。テレビに出られる。食卓に秘書二人が同席してるのかと錯覚した。しかし何て食卓!ぜってー参加したくない。マルタ派はエレン&テレ、ヌリア派はマリアナ&ロマンで、ぼくはどっちでもないので両者の言い分をフンフンと聞いてた。あなたはどっち派なの?と聞かれたんだけど、そんなの完全に状況によりますね。 ぼくは「マルタ派に傾く」なんてことを書いたこともありますが、これはその日の感想であって、基本的にはどちらも苦手です。ヌリアは一定して不機嫌なので対応が予想しやすい一方、マルタは機嫌がまったく把握できずあまりに玉手箱的だから、神経を使うのはマルタの方。入学許可をもらいに初めてETSABを訪れた際、ぼくに向かって微妙な英語で「ヘイ、メーン」と呼びかけたのはヌリア。あれはあまりに笑いのツボに入ってしまい、それ以降ぼくはどうしてもヌリアを憎めない。 ハイ!また話が逸れました!陽子さんに「あべくんのブログといえば、魚屋と秘書の話」と評されたわけを、図らずも実証してしまいました。タイトル変更しようかしら。「魚屋と秘書ふたり」。そんな短編を古本屋で見つけたら、必ず立ち読みするね。だって意味不明だもの。 テレが4月で完全にメキシコに引き上げるとのこと。経済的な理由でBCNで研究を続けるのが難しくなってきたことに加えて、メキシコに帰国中に研究職の口が見つかったのも大きかったみたい。エレンとテレの二人は本当に得がたい研究仲間だったから、もう一緒にBCNで議論したりすることが叶わないとなると、正直寂しい気分になる。将来メキシコについて調査することになったら、ぜひ現地で会いたいと思う。 ▲
by quaderns-bcn
| 2006-03-06 04:13
| きままな食卓
「鮭の頭をもらったんだけど、いりませんか?」「はあ、頭ですか」「そう、頭。いるなら持って行くけど」という電話の後、スーパーの袋にくるまれた鮭の頭をもってきたベトシ先生。昨夕の話です。
わが家に押しかけるときは律儀に人数分のお酒を持参する彼ですが、昨日もビールを3本リュックから取り出す。あなた明日(つまり今日)試験じゃないですか。宴会なんてやっちゃってよろしいんですか。何もう諦めたですと?ハァそうですか。コリャ1本取られましたな!!と思ってたら 「じゃ、夕飯時にまたお邪魔するわ。何時ころに来ればいいかな?」って、コラ!!俺はお前のかーちゃんか?!まあ、翌日が試験だから料理するのが面倒だったんでしょう。それにしても!!俺はお前のかーちゃんかっつーの。具材だけ持ってきて料理させるなんて、俺を料理人だと思ってんのか?!苗字が一緒だからって変な連帯感発揮するなっつーの。ベトシくんのご両親、息子さんはわたしがちゃんと子守りしております。ご安心ください。 仕方ないので身支度をして買い物に出る。鮭の頭なんて調理したことがなかったから、当初はまあ雑煮風に煮込めばいいかなと思い中華商店に寄ったのですが、日本酒と大根の法外な値段にひるみ(調理酒に7ユーロも出せない)、メルカドーナへ帰還。ポロネギとにんじん、さやいんげんと一緒に煮込んで、ポトフ仕立てにすることにしました。日本酒の変わりにドン・シモンの白ワイン。といっても味付けに醤油とみりんを使ったので、結局和風になりました。でも久々に食べる魚の煮込みは遥か故郷を思い出させてくれました(大袈裟)。鍋やりたいなあ。 ▲
by quaderns-bcn
| 2005-11-18 18:50
| きままな食卓
キャベツがたくさん余っているので、コールスローをつくった。キャベツを刻んだあと、さて他に何か野菜残ってたっけなと食材を探したらたまねぎしかなかったので、薄切りにして混ぜて一晩冷蔵庫で冷やしてから食べたんですが、切ったたまねぎを水にさらさずそのまんま使ったもんだから、ものっそい辛い。俺としたことがぼんやりしてた。ニンジンを切れしてたのも痛かった。
ぼくはたまに炭水化物抜きダイエットを敢行してひそかに体重を落とし悦に入っているのですが、そのときによく食べるのが豚肉とキャベツの重ね蒸し。油をいっさい使わないのですが、ほくほくしておいしい。 ▲
by quaderns-bcn
| 2005-11-12 21:14
| きままな食卓
彼女殿が蓼科で行きつけにしているフォルマッジョさんというイタリア・レストランがあるのですが、そこのシェフと奥さんが休暇でこちらにやってきており、ここ2日間少しばかりBCNの庶民レストランをご案内していました。昨日は日曜日で多くの店が閉まっていたことや、偶然にも彼らのホテルはぼくたちのピソと同じ街区にあったこともあり、昨晩はわが家で余りもの素材を使った手料理を振舞っていただくという幸運に預かりました。
メニューは、サラダ、チキンとポロネギのチーズリゾット、じゃがいもの煮っ転がしだったのですが、これがおいしい。料理人だから当たり前なんだけど、これが冷蔵庫の余りもので作ったものかと驚きました。だって完全に素材不足なんだよ。たぶん下味の付け方とかが違うんだろうなあ。 そして今晩はもちろん魚屋へご案内。気に入っていただけたようです。いままで全然カメラを取り出さなかったご主人がペペとエミリオと一緒に写真を撮ろうといったくらいだから。そしたらペペが油にまみれた一冊の雑誌を持ってくる。何とかつて日本の雑誌の取材を受けたとのこと。見ると2人が肩を組んだ写真が載ってる。タイトルは「ヨーロッパで一番渋いバル」。いいすぎやろ。 でも雑誌に載っただなんて1年半通って全然知らなかったから、なにそれ一度も聞いたことなかったよとペペに軽く抗議(?)。あれ?言ってなかったっけ?とのこと。その雑誌は料理人が買うような専門誌で、今回の旅にフォルマッジョさんもご持参されていたもの。かの有名なエル・ブリのフェラン・アドリアもかつての常連なんだとか。彼は世界一の料理人だ、とはエミリオの言葉。 ▲
by quaderns-bcn
| 2005-10-03 23:52
| きままな食卓
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