ノリスケ:「先生!原稿の締め切り、今日です!!」
伊佐坂先生:「ノ、ノ、ノリスケくん、じつはまだ…1ページもできておらんのだよ…。 で、でもノリスケくん、締め切りは9月31日じゃなかったかね、君。今年うるう年だろ?」 ノリスケ:「せ、先生~~~」 気分は伊佐坂先生 え?サザエさんですがな。 ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-30 18:08
| 研究
喫煙者の楽園、スペインはバルセロナよりあべがお届けします。
ちょ、ちょ、ちょっと姉さん、煙、こっち向いて吐くな!! 非喫煙者にとって一番嫌なのがあの罪深き煙。やだやだ。学校でもバルでもレストランでも、座れるような場所があるところはまず煙の独壇場です。新幹線の喫煙車両は世の中で最も忌諱すべき存在のひとつだと思うけれど、そこまで酷くはないにせよ、煙で参ってしまう場所はたくさん存在します。 しかし、意外な救世主がいました。スタバです。 日本にいるときは、スタバってそんなに使いませんでした。あの落ち着いた雰囲気は好きだけど、売りであるはずの落ち着いた雰囲気を提供できるスタバって少なくないですか?ちょっと賑わいすぎです。本郷のスタバは嫌いなスタバのひとつです。東大生がわんさか勉強してたりするんです。やな感じ。ふんだ。図書館とか研究室でやればいいじゃん。カフェはね、だべるとこなの。勉強しているわたしを見て、ってアピールするとこじゃないの。空いてるならまだしも、なぜ敢えて込み合っているスタバを選んで勉強するわけ?あと、店員の、「トォールゥ、んゥキャァァラッメルゥ、マッキア~トゥ!」っていう気持ち悪い掛け声が我慢ならん。お前はヤマダ電機の店員か。もしくはブックオフのご挨拶か。 閑話休題。 BCNにも最近スタバがぽつぽつでき始めました。…が、ぼくのまわりでは総じて不評です。まず、コーヒーが高すぎる。まずい。薄い。まあ確かにこちらの毒のように濃いコーヒーに慣れてしまうとスタバのそれはまさしくアメリカーンな感じではあります。バルなら一杯1ユーロ弱で飲めるのに、スタバでは2ユーロ以上します。それに加えて、禁煙というのが彼らにトドメを刺します。つまり、何のメリットもないわけ。ある意味嫌がらせカフェ。じじつ、どのスタバも昼過ぎの営団地下鉄南北線並みにガラガラです。もう一発で気に入りました。 家だと同居人の声がうるさいし、学校だとタバコの煙がうざったいし、どうしても集中したいときはPC一式持ってMaria CristinaはL'Illa近くのスタバに行きます。ここ最高。人いなすぎ。クーラー効き過ぎ。コンセントの穴ありすぎ。研究が捗ります。トイレ行くときにPCごといったん移動しないとダメなのが難だけど。 今日はじっくり、4時間ほど集中。 原稿、終わんねぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーー ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-29 23:52
| バルセロナ!
あー。風邪です。喉が痛い。熱はないけど、関節が痛む。
あー。やっぱビルバオ調査が響いたか…。鼻水がとまらん。 原因は分かっているんです。寝冷えです。最近けっこう夜冷えるんです。 いま発熱したら、げっ、げっ、げげげの原稿が…やばい。 体が相当だるくて辛いんだけど、熱がないぶん楽っちゃあ楽なんですよ。 熱が出ていたら、そりゃおとなしく家で寝てますが、熱ないもんでね。 またお客さんが来てるんです。ぼくの修士時代に研究室の助手をされていたパワフルママさんがいらっしゃるんですけど(現在4人の子持ち、しかも大学講師)、そこの教え子さんが来ていまして。みんなぼくが忙しいときを狙ってやってくる。 以下、昨日の話。 それで、朝はリカルド・ボフィルのWalden 7を見に行きました。初です。確かに面白いプランなんだけど、各住戸の日当たりは悪そう。その後、学食の食べ放題に行って、ぼくは体調不良もあって食欲がなかったのですが、ビタミンビタミンと思いながら野菜と果物を大量に食べておきました。それで、みんなと解散した後はぼくはひとり学校で作業。すげーだるいの。でも帰って寝るほどしんどくはないの。判断に迷いましたが、作業続行。 最後の方はかなりふらふらになっていて、一刻も早く帰りたかったのですが、その子と21:00に待ち合わせをしてしまったこともあって、アトゥくんと一緒にカタルーニャ広場へ行く。で、合流するとやっぱりバルに行っちゃうわけですよ。ビール飲んじゃったりするわけですよ。体調悪いのにビールがうまい。あー。これが薬だったらいいのになあ、と言ったら、アトゥくんがすかさず「何てこと言うんですか」。ビールだって苦いじゃん? しかし、反撃もここまででした(プロ野球ニュース風)。いよいよ関節痛が全身に広がってきたので、おとなしく家に帰って水を大量に飲んで、薬ももちろん飲んで、温かくして寝ました。 だいじょうぶ、回復しました。 今朝は快調です。 ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-28 20:07
| バルセロナ!
BCNはラ・メルセーの真っ最中です。メルセーというのは、BCNの守護聖母祭であり、もっとも盛り上がる祭りのひとつです。人間の塔が有名ですね。ぼくは見たことないけど。
昼間、ノハラッチと調査中につぼ八*から電話があって、今日カテドラル前で爆竹大会があるから一緒に行かない?とのこと。とくに断る理由もないので二つ返事でOKです。爆竹大会というのはですね、こちらでフィエスタがあるときには爆竹を棒につけてそれに点火したものを振り回しながら街路を練り歩くという、いまひとつノリが分からない催しがあって、それのことです。カタルーニャ語ではcorrefocと言います。 つぼ八というのはこちらに住んで早4年あまりの女の子で、ローなテンションがぼくとどこか似ていて仲良くさせてもらっている人なんですけど、どういうわけかこの爆竹大会が異様に好きで、珍しく興奮が抑えられない様子です。心なしか目が潤んでいます。思い出せば、1年前にも違う地区の爆竹大会に駆り出された気がします。ある意味、爆竹大会荒らしです。 この爆竹大会というのが変わっていて、爆竹を掲げて道を走り行く人間に見物人が駆け寄り体にしがみつくことで度胸を試すんです。地元の若者で構成された音楽隊が奏でる単調なリズムが、どういうわけか観客をトランス状態に誘うらしく、盛り上がります。雰囲気としては、バリ島のケチャダンスに似ています。興奮している人多し。まあ、祭りだしね。 もちろん爆竹は爆竹なわけで、半袖短パンだと普通にやけどします。ちなみに去年、つぼ八の言うがままにそれに参加したら、見事にTシャツに穴が開きました。ぼくとノハラッチはもちろん半袖だったので、その度胸試しには参加せずただ見学するのみです。彼女が連れてきたカタルーニャ人のアレックスも見学です。ただ彼女だけが、パーカー着用、しかも顔周りにをバンダナで覆うという、豊橋あたりの暴走族のようないでたちで参加です。ローなテンションはそのままに、「では、いってきます」と言い残して去っていく彼女の後姿には、爽快感さえ感じました。 で、つぼ八が全然帰ってこなくて、ぼくたちは途方にくれながら彼女の帰還を待ちました。約30分後、満足そうに帰ってきた彼女はどこか恥ずかしげな表情でした。人ごみの大きな流れに紛れながら、ランブラ・カタルーニャまで歩いて、バルで乾杯。アレックスはモトカノが日本人だったらしく、やけに日本のことに詳しくて面白かった。しかもイラストレーターで、キン肉マンとか詳しいの。 ついてけねー。ラーメンにもこだわりがある様子。 まだまだイベントがある様子だったが、ぼくたちは調査の後ということもあってくたくただったので、家に帰る。部屋に帰ってベッドに横になり、ふと耳を済ませてみると、祭りの喧騒はここまで届いていた。9月の終わり、祭りと花火。もとい、爆竹。 【あべ交友記】 *つぼ八:研究室の後輩のガールフレンドの中高時代の同級生。スペイン語ペラペラ、というかスペイン人みたいな話し方をする。カタルーニャ語まで喋る。しかしやけに低いテンション。ちなみにうちの妹にも雰囲気が似ている。じつはバイオリンがめちゃうまらしい。大西結花似。 ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-27 06:21
| バルセロナ!
ノハラッチのBCNでのお仕事は海際の再開発の事例調査。というわけで行ってきました。Fórum2004と22@に。あとディアゴナル・マルも。
フォーラムは愛知万博並みに批判に晒されている国際的催し物ですが、本当に喧伝されているほど盛り上がっていないのか?メトロを降りると家族連れなどで案外賑わっているし、入り口には行列すらできている。もしかしてこれは意外に期待できるのではっ!? いざ入場。突然減る(ように見える)人ごみ。人、少なー。スタッフの方が多いんじゃないの?海際だから地中海が一望です!…と思ったんだけど、フェンスのせいであんまり視界に入ってこない。うーむ。潮風が気持ちいいのは確かなんだけど、正直言って、もって1時間だなと思いました。建物は妙に安普請だし(まあそれがイベントだからと言われればそうなのかもしれないけれど)、日影が少なすぎる。熱射病で倒れるぞ。イベントも魅力ないし、飲食するにも高すぎる。 いちおう文化交流とか世界の平和とか持続可能な都市とかがテーマらしいのですが、どれも中途半端。すんごく中途半端。球界再編くらい中途半端。催し物とテーマのつながりがまったく見えない。どこに持続可能な都市の展示があったんだろう?環境を語るには、あまりに前時代的な万博開発。緑はほとんどないし。ソーラーパネルはあるけど、あれで環境を語られてもね…。全体的に、何のメッセージも受け止められませんでした。どういう議論がなされたのだろうとか、こういう開発だけはまずいよなあという専門家的感想は持ちましたけど。 今後この会場をどう使うかもまったく不明。公園じゃダメでしょう。場所が悪すぎる。おまけにスケール・アウト。周辺地区(La Minaとか)との関係性もまったく見えない。ヘルツォーク&ド・ムーロンの建築は今度も会議場として使われるとして、他は?謎だ。いっそアウトレットモールにするほうがまだマシなのではないかと思う。どことなく横浜ベイサイドマリーナと雰囲気が似ている気がしたし。これでは税金の無駄遣いと言われても文句は言えないでしょう。少なくとも、このフォーラムより質の高い高校の文化祭はいくらでもある。 唯一、敷地内で大行列を作っていたのが、兵馬俑の展示。 兵馬俑…微妙。おいでになられたのは10体ほどらしいし。 ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-26 23:56
| バルセロナ!
ビルバオに行っておりました。原稿終わってないけど。
東京の研究室から、建築家兼助手のノハラッチが調査のため派遣(?)されてきたんです。彼はマニアックにも欧州の工業跡地の再開発をレビューしていて、バーミンガムやらマンチェスターやらを廻ってから、スペインの事例も見たいということで、ビルバオに集合することにしました。どういうわけか、ぼくも参加です。なんちゃって通訳も兼ねてね。ビルバオにも行ったことなかったし。 まあぼくにとってはそんな事情はどうでもよく、「わーい、ノハラッチが来るぞ、研究だ研究、飲み屋の比較研究」と、じつに呑気なもんです。旅の気分を演出するために、ひとり空港で午前中からカーニャ(生ビール)で乾杯です。いい気分です。これこそ旅の出発に相応しい。ビルバオ空港で待ち合わせだったんですが、ヒースローが人だらけで便が遅れたらしく、予定より1時間ちょっと過ぎて合流です。久しぶりに会う彼は、一言で言うとやつれてました。助手も気苦労が多そうです。 ぼくはもともと旅に出てもあまり観光スポットには行かないのですが、今回のように同業者が一緒だとその傾向に拍車がかかります。初日の行き先は旧市街+中心部の工場跡地再開発。 翌日はビルバオ市都市計画局+バラカルド市(郊外の鉄鋼の町)。何の華もありません。旅先でのアバンチュール?あるわけない。こちとら男2人だっての。地味に現地踏査と資料集め。 宿を見つけて行動を開始したのが16:30あたりだったので(宿という宿が満室でなかなか見つからなかった。しかも2人ともガイドブックなし)、精力的にがしがし歩きました。高速で歩きながらバシバシ写真を撮り、しかもその間爆笑トークを展開するという、ツール・ド・フォースを披露しました。誰も注目してなかったけど。 結果から言うと、ビルバオはなかなか落ち着いたいい町でした。重工業で栄えた都市で、テロ組織ETAの拠点でもあるし、どちらかというと重い雰囲気の漂う町だと思っていたのだけれど、川沿いのプロムナードは素敵だし、古い町並みは案外品があって、ファサードのつくりもBCNのそれとは違って興味を引かれる。そんな町並みをそぞろ歩いていると、突然階段状の坂道に出くわす。それをえっこら上っていくと、視界が開け、ビルバオの町が一望できる。BCNと違って屋根並みがそこそこきれい。けっこうアップダウンのある市街地で、視界が細かに変化していく様がいとをかし。あまりにきれいに整備されていたので、衰退していた頃の様子が想像できないくらい。ただ、La Viejaという、旧市街の中の川向の地区はとってもとってもスラムな感じでした。とにかく建物が汚い。やはり建物の健康度は地区の雰囲気を左右する。 かの有名なグッゲンハイムは、美術館というよりもその周りの広場やパセオがやたら賑わっていた。スペイン的には正しい賑わい方です。入り口前の犬がでかい。なんなんだアレは。周辺の彫刻も含めて、へんてこりんな美術館です。ぼくは建築が持つ力というのをそれほど信じていないのだけれど、グッゲンハイムを実際に目の前にすると、ああなるほどなと思わざるを得なかった。詳しくは書かないけど、グッゲンハイムとBCNのMACBAの建築が逆だったら(つまりビルバオにMACBAが建設されていたら)、こんなに人を呼び込むことも、ましてや市民の誇りとなることもなかったと思うもの。 今回の滞在は、厳密には全然旅ではないし、たった1泊だけだったけれど、それでもやはり歩く風景に異国(あるいは見慣れぬ風景)を感じるという行為は、心をさっぱりときれいにしてくれた。秋空に、へんてこな美術館。夕暮れに、冷えすぎたビール。ちょっとした幸せ。 ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-25 10:20
| あせらない旅
バカな雑文を書き散らしているからあいつヒマなんだなとお思いのアナタ、ずばり正解です。
違う違う。違うんだってば。いちおうね、最近もくもくと文献読解+分析の日々なの。 9月末締め切りの原稿がありましてね。東京の研究室の教授の編著で来春に出版されるらしいんですよ。ぼくもついに文壇デビュー!だな!?ぬはは。まだ一文字も書いてませんけど。どういう流れで書くか(あるいは書きたいか)はある程度できあがっているのだけれど、依然として仮説の段階に留まっている部分もあり、まだまだ文献に当たって史実を跡付ける必要がありそうです。とかのんびり言ってる場合じゃないんですけどね。締め切り7日後だし。1週間後じゃん。 さて、集中的に文献にあたっていると、核心を突いた文章とそれがぼやけた文章というものが分かってくるようになります。たとえばJoan Busquetsの文章は流れるように軽やかで、非常に分かりやすい。Juli Estebanも分かりやすい。Bohigasも。対してFernando de Teranのそれは修辞が多用されて文も長く読解が困難。酷いときには1ページまるまる同じセンテンスという場合もある。スペイン語って、基本的にどんどん後ろにつなげていける文章構造なんです。英語よりも遥かに。だからたまに半端じゃなく長い文章を目にすることになる。一体何なんだこの文章は、何のためなんだ、という。 別に外国人研究者を相手に文章を書くわけではないけれど、ぼくも日本語を書くときは分かりやすい構造で書くことを心がけたいものです。難しいことを簡単に書く。これが理想。難しいことを難しく書いても意味がない。一番避けたいのは、簡単なことを難しく書くこと。建築の世界には必要以上に難しく文章を書いてそれに酔ってしまっているような文体がとても多いんです。本人はレトリカルに書いているつもりなんだけれど、読者が?と思ってしまう段階で、それはレトリックとしての意義を完全に失っているはず。もちろん読み手側の知識不足もなくはないけれど、優れた著書はそれを超えてしっかりと核心を伝えてくるはず。建築文壇(?)に与えた、磯崎新の影響は甚大。良くも悪くも。 いずれにしても、研究に関連した執筆の機会を与えてもらえるのは、本当に有難いことだけどね。がんばれおれー ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-23 17:05
| 研究
じつは、スリに遭いました。ぼくじゃなくて知り合いが。
昨晩、アトゥくんの研究室の卒論生がBCNに来ているということで、一緒に飲みにいきました。合計8人。アトゥくんの後輩が泊まっている安宿で同部屋の人とか、どこかで会った日本人旅行者とか、正体不明のオーストリア人とか、そんな感じでお互い初対面のような妙な会合でした。 で、大人数だったので、おばちゃん家に行ったんですよ。おばちゃん家というのは、量が多くて安いので(特別おいしいというわけではないけれど)、お客さんが来たときによく使うバルなんです。で、帰り際にハンサムボーイ京大生くんのカバンがない、と。そういえば、一度背後に女の人がいた気がすると、彼。アトゥくんも、そういえば誰かいたかも、とのこと。でもその他の6人はまったくその人影に気づきませんでした。ある意味、烏合の衆です。すみません。 じつはバルセロナで同行者がスリ被害に遭うのは二度目です。前のときは、見るからにいかがわしい東欧系のこども3人がチラシ片手にテーブルにやってきて、こりゃまずいってことで追い払ったんですけど、あとで机の上に出していたデジカメがないと。確かにその彼女がデジカメを机に出していたのはまずかったけれど、そこは観光客がほとんど訪れない界隈だったし、天気は晴れでじつに気持ちのよい昼下がりだったんだもの。そりゃ少しくらい気分は緩まりますよ。 今回だってそう。ぼくの行きつけの店だったし、店員とも(たぶん)顔見知りだし、確かに花売りのアラブ人はたまに入ってくるけれど危ない雰囲気はそんなにないし、ぼくは学校で集中して研究作業を終えたあとだったから完全にリラックスモードだった。おまけに、パーティ用のややプライベートな空間だったから、安心しきっていた。だからこそ、残念。やっぱりここは気の抜けない都市。 まあ、その彼もすぐにクレジットカードを止められたし、幸運にもパスポートは宿に置いてきていたので、被害は最小限に留まりました。変な言い方ですが、首絞め強盗に遭うよりかはまだマシだった。被害にあった人の不注意さを指摘するのは簡単です。でもね、軽率さを批判したって仕方ない。盗られるときには盗られるんです。もちろん、ランブラスとかグラシア通りとかサンツ駅などの観光客だらけの場所では、工夫さえすればスリを回避することができるでしょう。でもね。おばちゃん家ね。ああ残念。鼻ピアスの店員のお姉ちゃんは「申し訳ない」と謝ってくれたけど、別にアナタのせいじゃないよ。 こちらではマグレブ系が危ないと言われていて、実際そうなんだけど、その固定観念の間隙を衝かれたんだなあ。ハンサムボーイ京大生くんとアトゥくんの目撃情報では、スペイン人風の若い女性だったらしいし。まわりの人間をすべて疑ってかかるのは、確かにスリを防ぐ鉄則ではあるけれど、それって頭で考えているより大変な作業でしょ。 【教訓①】 大人数で飲むときは、一番人との接触が多いと思われるところに現地人が座るべし。昨晩、ぼくはよりによって一番奥のお誕生日席にいました(めでたいヤツ)。 【教訓②】 大きい、あるいは重いリュックなら下に下ろしてもいいけれど、小さめのカバンならそれを身に着けたまま食事をするべし。 ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-22 23:56
| バルセロナ!
きのう結婚式を挙げたibaくんをはじめ、今年ぼくのまわりでは結婚が相次いでいます。第1次ブームですかね。来月には修士時代の同期が結婚します。まあ30ちょい前ですもんね。感覚的には理想です。ぼくらの世代ですから、基本的にはみんな恋愛結婚です。お見合いで結婚した友人は、いまのところ知りません。
じつはぼくにもお見合いの話があったんですよ。冗談みたいですが。父の学生時代の先輩の知り合いの娘という、いかにもな状況設定なんですけど、ぼくより2つほど年上で、大資産家の1人娘とのこと。実際は、ぼくにどうかという話だったわけではなく、誰かいい人がいれば紹介してくれないかということだったらしいのですが、総資産ウン億と聞いてわたくしの両親の目の前にはバラ色の老後が浮かんでしまったわけですね。 母上は、夢見がちに「もうお金の心配することなく研究に打ち込めるじゃない」「あなたの好きな地味目な感じでいいと思うわ」と猛烈プッシュです。向こうは名家ですから、婿入りが条件とのこと。もう忘れてしまったけど、何だかすごく仰々しい苗字でした。でもですね、ぼくもいちおうあべ家の長男です。まだ無職ですが、長男です。ハワイ生まれのタイ育ち、琵琶湖湖畔で揉まれた(自称)貴公子なんですよおっかさん。 冗談で聞きました。 「『あべ』という名前が継がれなくなってもいいの?」と。 母上の返答が振るっていました。 「あべさんは全国にたくさんいるからいいんじゃないの」 クールすぎです。 ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-21 22:04
| 日本昔話
もう、何でもかんでも先を越されてばかりだな。むう。
今度ぼくが帰ったときには、新車で温泉にでも連れて行ってくれ。 奥さんの手料理食べたい(コラ) 幸せは伝染するらしいからね、最近mucho estressなぼくも癒されることでしょう。 ともあれ、おめでとう。 ■
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by quaderns-bcn
| 2004-09-20 21:34
| 日本昔話
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